2007年09月05日

瀬島龍三氏死去 「昭和の参謀」逝く

昭和の参謀」とよばれた瀬島龍三氏(元伊藤忠商事会長)が9月4日死去されたとの訃報が。


戦前の大本営参謀としての経験を生かし、戦後の自民党政治の深奥で、時の首相のブレーン的存在として力を発揮したことで知られ、特に中曽根康弘元首相との関係は非常に深く、中曽根行革の参謀として、中曽根政権時代の1983年の首相電撃訪韓の際には首相の密使も務めたことなど、激動の昭和を背後から支えたエリートとして広く知られる存在です。


瀬島龍三氏については、保守層を中心に支持者が多いけれども、証言が誠実でないとして批判もされていて、評価が分かれる人物でもあるといわれます。

個人的には、晩年、フジテレビ系「平成日本の夜ふけ」に出演した際、笑福亭鶴瓶南原清隆ウッチャンナンチャン)を前に、自らの人生や日本のこれからについて語っていたのが非常に印象的でした。。

瀬島龍三氏を語る上ではずせないのが、自身のシベリア抑留と、そのシベリア抑留全体をめぐってソ連との停戦交渉時、瀬島氏が同行した日本側とソ連側との間で捕虜抑留についての密約(日本側が捕虜の抑留と使役を自ら申し出たという)が結ばれたとの疑惑でしょう。

現在までに、その疑惑とは異なる見方を示す資料も発見・公開されており、それらを機に、瀬島氏は沈黙を破り、自らの抑留体験などを含めた自らの体験した歴史について語り始めたようです。


日本激動の昭和史を、背後から見、支え続けた瀬島龍三氏。

その訃報に接し、ご冥福を心よりお祈り致します。


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